以下、我が国及び国際社会の平和安全法制に関する特別委員会の傍聴についてです。
「どうやら、7月15日の特別委員会で強行採決らしい……」という情報がネットに出回っていたので、「そんなんすんのやったら、また、この目で見届けてやる」と思いました。
2013年末にお送りしたメイルに書きましたが、2013年12月の参院での特別委員会の傍聴に際しては、福島みずほさんのTwitterを見たあと、福島さんの事務所にお電話を差し上げて、傍聴券の手配をお願いしました。今回は衆院ということで、「福島さんの事務所にお願いって訳にはいかんなぁ……」でしたが、前回、参議院議員面会所にて待機している際に、何人もの人に「マエキタさんの?」と声を掛けられたことを思い出し、調べてみたところ、案の定、今回も「プレッシャー傍聴」なるものの呼びかけをされていました。
早速、7月15日の午前と午後と両方ということで申し込みをしました。
13日の晩に、マエキタさんから、「急きょ『平和安全特別委員会』が7/14(火)午前、プレッシャー傍聴のお誘い」というタイトルのメイルを頂戴しました。
なんでも、自民の浜田委員長の職権で、定例日ではない火曜日に委員会を開催することになり、自公民に加えて、維新の党が賛成。これに反発して、民主党と共産党は欠席というお話でございました。
私、この特別委員会の事はとても気になっていたので、「衆議院インターネット中継」というサイトを使って、生中継時、若しくは、終了後に「ビデオライブラリ」から、その様子を聴くように努めておりました。
http://www.shugiintv.go.jp/jp/index.php
(↑動画のアーカイブは、カレンダー検索のところで、視聴したい日付をクリックすると、詳細が出てきます。気になる部分を、更にクリックしてみて下さい。さすれば、その部分の動画の画面が立ち上がります。)
流石にモニタの前に張り付いて審議の様子をずっと視聴する時間はとれないので、何か用事をしながら音声を聴くという形をとっておりました。関西弁でトンチンカンな話やら自公民ヨイショな質問が流れてきた時、「誰やのん、これ?」と気になってPCの方へ行くと、大概、維新の党の‘大阪系’の議員だったのです。そんな事もあり、「野党は、民主、そして、共産までもが欠席で、維新だけ出席やなんて、とっても嫌な予感……」と思ったので、14日は午前中に予定していた某教室行きを取りやめて、急遽、特別委員会の傍聴することにしました。
7月14日は「8:45までに」ということだったので、時間までに衆議院議員面会所へと参りました。2013年12月の参議院議員面会所は大変な混雑だったこと、よく覚えていますが、この日の面会所は閑散としていました。
面会所内の椅子に座ってらした方の中に、本日のプログラムをお持ちの男性がいらっしゃいました。見せて頂いたところ、やはり、民主党と共産党の部分、時間は割り振られていたけれども、議員名は空白でした。その方に「空白って、これ、どうなるんですか?」とお尋ねしたところ、「定例日じゃない日に委員長の職権で急遽ですから……反発して、欠席でしょうね」というお返事でした。
因みに、議員面会所内は撮影禁止。飲み物の自動販売機(お値段がちょっと安い←販売場所が利益を得ないシステム)がありますが、面会所内での飲食は禁止です。
プレッシャー傍聴の手配をして下さっている方が名前を呼んで下さったので、返事をし、傍聴券を受取りました。これに、名前と住所と年齢を記入して携帯します。頂戴した傍聴券には「阿部知子君」という判子が押してあったので、この傍聴券は民主党の阿部知子議員の事務所が手配して下さったのでしょう。
2013年12月に受取った参院の傍聴券は、議場の写真が印刷されていて、もっと大きかったのですが、今回の衆院のものは、写真なし。必要事項は黒字にて、その背景には「衆議院傍聴券」という細かい文字がオレンジ色で沢山印刷されているものでした。(オレンジの文字群、パッと見は模様に見えます。)
名前などを記入した傍聴券をもって、議員面会所から衆議院の方へ移動。要所要所にて、この傍聴券を提示しなければなりません。大きな字で「傍聴」と記してあるので、その文字を追いつつ、移動します。
2013年12月の参院の特別委員会傍聴の際には、手荷物をロッカーへ入れる前に、空港にあるような検査機に通さねばならなかったのですが、今回、衆院に於いては、この部分はありませんでした。ロッカーに荷物を入れて、ペン、手帳、ハンカチ、傍聴券、あと、ロッカーの鍵を持って移動。(持ち込んでよいのは、これに加えて財布などの貴重品。印刷物は持ち込めませんし、携帯電話も不可です。)
身体検査のためのゲートを通過、持ち込む荷物に関しては、衛視による軽いチェックがあります。私はMOLESKINEの小さい手帳を使っていますが、これ、中味をパラパラとチェックされました。
検印を受ける場所において、衛視の人の手許には傍聴者のリストがあるのが見えました。リストには名前と職業が書いてありました。(職業については、傍聴希望のメイルに書くことになっていました。)傍聴券に検印を受け、衛視の人はロッカー番号を控えます。私達はここで安全ピン付きの黄色いリボンを受取り、この箇所は終了。エレベーターの方へ移動します。人の目に入る場所にこの黄色いリボンをつけなければなりません。
「傍聴の方はこちらです」と案内された場所は、議場とは同じ階ではなくて、上階でした。(2013年12月に傍聴した参院の特別委員会は議場と同じ階でした。委員室の端の方に傍聴席が設けられてました。)
委員室に入る直前に「本日も傍聴希望の方が大勢いらっしゃいます。途中で交代になる場合もあります……」という台詞とともに、プラスチックの番号札が渡されました。(けど、この日は、入室した時も、その後も、傍聴席はスカスカでした。)
傍聴席は委員会室(衆議院第一委員室)に設けられたバルコニーにあるひな壇の後方で、前方の数列はメディア向けでした。固定カメラで動画を撮っている記者群、あと、スチルカメラを使っている人達。数えてみたところ、ざっと25名。記者のうち女性は神戸新聞の1名のみでした。
2013年12月の参院の特別委員会の時と違い、ひな壇にはテーブルがあったので、メモは取りやすかったのですが、椅子は地面に固定された背もたれなしの丸椅子で、お隣との間隔も狭く、膝の前にも余裕が全くなくて、長い間座るのは苦痛というタイプのものでした。
少し腰を浮かせて(立つと衛視の人に注意されます)、下の議場を覗いてみると、やはり、空席が沢山でした。
9:00に、「これより会議を開きます。民主党・無所属クラブ、および、日本共産党所属議員のご出席が得られません。理事をしてご出席を要請いたさせますので、暫くお待ち下さい。速記を止めて下さい」と浜田委員長。
浜田靖一(自民党/千葉県第12区)
9:06頃、「理事をしてご出席を要請いたさせましたが、民主党、無所属クラブ、および、日本共産党議員のご出席が得られません。やむを得ず、議事を進めます……」と浜田委員長が宣言、続いて、自民党の山口壮議員の質疑が始まりました。
山口壮(自民党/兵庫県第12区)
「30年前、私、外務省から防衛省に出向して……私も死ぬほど頑張った」という人でした。
「今日、この特別委員会において振り返ると、さまざまな切り口で議論されて、私的にはほぼ議論は出尽くしているようにも思いますけれども、今日、私は、アメリカの対日防衛コミットメント、こういう切り口で議論をさせていただければと思います」と仰せになり、岸田外務大臣と中谷防衛大臣がアメリカの対日防衛コミットメントについてそれぞれの認識を述べました。20分弱(持ち時間は18分)、「ふーーん」というやりとりが続き、終了。
「一応、動画のリンクをはっておこうかな」と思って、検索してみましたが、見つかりませんでした。ご興味のある方は、衆議院インターネット中継のサイトの7月14日をクリックして下さい。
その後、浜田委員長が「次に、民主党・無所属クラブの質疑時間に入るのでありますが、ご出席が得られません。再度理事をして出席を要請いたさせますので、しばらくお待ちください。速記を止めてください」と発言し、9:25に速記が止まりました。
9:30頃に、「速記を起こしてください。理事をして再度ご出席を要請いたさせましたが、ご出席が得られません。やむを得ず議事を進めます。これより民主党・無所属クラブの質疑時間に入ります」で、速記が再開され、この後、90分間、何もなし。議場では議員がお喋りしている様子でした。
傍聴席に座っている私達も、この間、する事なし。印刷物の持ち込みは禁止されているので、本を読んで時間を潰すという訳にも参りません。幸運だったことに、この空白の90分に関しては、傍聴席を監視していた衛視の人が、こちらの小声でのお喋りを大目に見てくれたので、私の後ろに座っていらしたご年配の男性お二人(ともに、傍聴ベテラン)、そして、「私、先月にデモ・デビューしたんです」と仰っていたお嬢さん(私の隣に座ってらっしゃいました)とお話をして過ごすことが出来ました。
男性のうち、お一人はデモクラTVのサポーター、もうお一方は、「定年退職後、国会を傍聴し続けて17年。毎朝、国立市から国会へ通っています」という87歳の人でした。国会の傍聴記を含めた著書が何冊もあるそうです。
社民党の方がこのお二人の傍聴券をずっと手配して下さっているとのことでした。(衆院、参院ともに、本会議については「本会議の傍聴を希望される方は、受付窓口で傍聴券の交付を受けて下さい」「本院議員の紹介により傍聴券の交付を受けることも出来ます」という仕組みです。2013年12月、参院の特別委員会での強行採決のあと、突如、本会議も傍聴することに決めた私は議員面会所で待機して、整理券を受取った後に、参院本会議の傍聴券を入手することが出来ました。特別委員会については「委員会等の傍聴は、委員長等の許可が必要です。委員長等の許可は本院議員の紹介により受けてください」ということなので、委員会が開催される当日にぽっと出掛けて傍聴というのは無理だと思います。予め、なんらかの手段で国会議員事務所に傍聴券の手配をお願いする必要があると存じます。)
因みに、この日、7月14日の夕刻には日比谷公園にて抗議集会、その後、国会誓願デモがあったのですが、このご年配の男性お二人も参加されていました。(声をかけ損ねたけれども、公園の出口でお姿拝見しました。)「お年やのに、朝から晩までお元気やなー」と感心しきり。お年寄りと言えば、この日の晩、友人達と一緒にデモ行進に参加したのですが、私達のすぐ前に、腰の曲がったお年寄りの方と、明らかに膝か脚が悪いご様子のお年寄りの方がいらしたんです。あのご様子だと、歩くのはとても大変だと思うのですが、それでも、上り坂もしっかりと歩いてらして。「孫のためにって思ってはるんかなぁ。若しくは、『私達の責任ですから』かなぁ……」と想像し、ちょっと目頭が熱くなりました。(抗議
活動に参加しておられるご年配の方から「((こんな事になるまで、何もしてこなかった)) 私達の責任ですから」というお言葉を何度か伺ったことがあります。)
「憲法審査会で三人の憲法学者が全員、新たな安全保障関連法案は違憲という見解をしめした」というニュースを契機に、今年の6月にデモ・デビューをしたというお嬢さんは、「私、今回のことで、野党が必要ということが分かりました!」と仰ってました。彼女の話しのうちの一つには衝撃を受けました。なんでも、昔から仲の良い友人が自衛隊というか、(経済)徴兵制について、「貧困層に仕事が出来て良いじゃない」とのたまったそう。しかも、そのご友人には、「小さい息子がいるんですよ」と。加えて、「彼女のお家がお金持ちという訳では決してないんですよ」とも。私は自分の友達にそんな事を言われた経験はないので、「えええーーー」となりましたが、やはり、そういう考え方の人も実際にいらっしゃるんですね。「自分の旧友が面と向かってそんな事言ったら、私、言葉に詰まった後、どうするやろう……?」と考えてしまいました。
このお嬢さん、デモ・デビューはごく最近ということなのですが、その後、特別委員会を傍聴したり、地元の駅前でサイレント・デモを独りでしたり、国会前や渋谷にて給水隊(抗議行動参加者にお水をふるまうというボランティア活動をしている方々がいらっしゃいます)のお手伝いをしたりと、とても活動的でいらして、これまた、感心しきり。
4人で色々な話をしている内に、90分は過ぎ去りました。
10:56頃に、「これにて民主党・無所属クラブの質疑時間は終了いたしました。次に、足立康史君」と、浜田委員長。
名前を聞いて、顔を確認した後、「あああー」と思いました。維新の足立康史という議員、私が何かの作業をしながら特別委員会の模様を聞いていた時に、「誰やねん、こいつ?」と思って、名前を確認しに机まで戻った人のうちの一人だったのです。
足立康史(維新の党/大阪府第9区落選→比例近畿ブロック復活当選)
この日、7月14日も、「民主党さんは今日はおられませんが、民主党さんの質問全てだとは言いませんが、その質疑を拝見していると、与党がそろそろ採決をしたくなるという気持ちも分かるな、そういう気持ちになるような、レッテル張りとか揚げ足取りとか、そういうものが多いように感じました」「例えを使えば、今までは二車線道路があって、自公という車線と維新という車線がある、そのセンターラインの真ん中に何か大きな石がどんとあって、なかなかスムーズに議論が進まないようなところもありましたが、今日はその石がございませんので、しっかりとこの二つの案、政府・与党案と維新の案を、何が違うのかということを明らかにして、そして決していくということであると思います」などなど。
‘ウケ’を狙っての発言もあるようなのですが、全く面白くない。(しかし、それらにしっかり反応して、笑う自公民の議員達……。)以下、動画のリンクです。大阪の方、是非、ご覧になって下さい。
2015年7月14日 衆議院平和安全特別委員会一般質疑 維新の党足立康史 総選挙の民意と解釈改憲、政府与党案と維新案
https://www.youtube.com/watch?v=wLWpk2SxyTQ
「次に、吉村洋文君」と浜田委員長。
吉村洋文(維新の党/大阪府第4区落選→比例近畿ブロック復活当選)
「……賛成、反対については、これはいろいろ調査にもよりますけれども、見ていますと、反対がおおむね60ぐらい、そして賛成が30ぐらい、二分の一、なかなかこれは国民の理解が得られている状況ではないというふうに思っております……」とはじめ、維新の‘独自案’について色々と。維新の丸山穂高議員が答えるなど。
動画のリンクは以下の通り。
衆議院平和安全特別委員会安保関連法案質疑吉村洋文議員(2015.07.14)
https://www.youtube.com/watch?v=DjUp-mYKPBA
11:50頃、「次に、日本共産党の質疑時間に入るのでありますが、ご出席が得られません。再度理事をして御出席を要請いたさせますので、しばらくお待ちください。速記を止めてください」と浜田委員長。
11:55ちょっと前、「速記を起こしてください。理事をして再度御出席を要請いたさせましたが、御出席が得られません。やむを得ず議事を進めます。これより日本共産党の質疑時間に入ります」で、再び、時間だけが経過。
12:18頃、「これにて日本共産党の質疑時間は終了いたしました。次回は、公報をもってお知らせすることとし、本日は、これにて散会いたします」と浜田委員長。
「委員長の職権って一体、何なん?!??なんで、維新は他の野党と足並み揃えて、欠席せーへんのかしら???」と、色々な疑問が残ったこの日の特別委員会の傍聴でした。
突然の開催だったので、傍聴者は少なく、「交代」ということにはなりませんでした。(途中、グループが入ってきたこともありましたが、院内の見学ツアーか何かだったのでしょう。直ぐに退出されました。)「プレッシャー傍聴」には10名の方が申し込みをされて、実際には7名の方がいらしたと伺いました。
衛視の方に「今回の特別委員会、多い時は何人くらいの方が傍聴に?」と尋ねたところ、「200人という日もありました」というお返事でした。
7月14日夕方の理事会で浜田委員長がまたまた職権により15日午前9時から締め括り総括質疑を行うことを決定。理事会で民主、共産は反対、維新は欠席だったそうです。
15日の朝に、マエキタさんから「傍聴の権利があるみなさまへ」というメイルが届きました。「……今日の午前中(9時から12時の間)に強行採決するので、午後は委員会はなし、つまり傍聴もなし、と連絡が入りました」と。念のために傍聴の午後のリストは「そのまま」にしておいて下さるとのことでした。「うーん、やっぱり、今日、強行採決するのか……」と思いつつ、国会議事堂へ。
議員面会所にて、昨日お話した男性がいらしたので、この日のプログラムを見せて頂いたところ、野党の部分は時間だけが割り当ててあって、議員名の部分は空欄でした。その場に居た皆で「野党は欠席?」と言いながら、委員会室へと移動しました。
前の日に冷房が効き過ぎで寒かったから、この日、私はカーディガン代わりになるような薄手で大判のスカーフを首に巻きつけていたのです。そしたら、ロッカーのところで、衛視の人に「スカーフは服の中に入れて下さい」と言われました。「中に入れるって、どうやって?ご覧の通り、無理ですよ??と言うか、寒さ対策の為に、このスカーフを巻いてきたんです。寒くなったら広げて羽織ろうと思って……これのどこが問題なんですか?」と粘ったところ、どこかと話をしたようで、そのまま、通してもらえました。傍聴ベテランの男性からは「女の人だから通してもらえたけれども、男性だったら、絶対にダメだったと思うよ」と言われました。(スカーフで誰かの首でも絞めるというような場面を想定してるのでしょうか???)
この日も、入室前に「傍聴希望者が多いので、途中で交代になります」ということで、番号札が手渡されました。私が受取ったのは黄色の4番でした。
入室してみたら、野党の議員が着席しているのが分かりました。安倍晋三の姿も見えました。
最初の質問者は自民党の江渡聡徳議員。
江渡聡徳(自民党/青森県第2区)
「今回の平和安全法制につきましては、本委員会におきまして既に110時間を超える審査を行ってきたわけであります。各党の意見というのは明確になってきておりまして、政府案についても十分な説明が政府側から得られていると私は考えております……」ということで、安倍晋三と二人で仲良く言葉のキャッチボール遊びをされました。
以下、動画のリンクです。
江渡聡徳(自民)平成27年7月15日我が国及び国際社会の平和安全法制に関する特別委員会
https://www.youtube.com/watch?v=lvsrrHnpL50
次は公明党の遠山清彦議員でしたが、大きな声が、後半、更に大きくなり、「この人、何かにとりつかれてんのとちゃうやろうか?」と思ってしまいました。
7月16日に開催された衆院の本会議でも、遠山議員はお話されていましたが、受けた印象は同じというか、本会議の答弁の時の方が「とりつかれ度」はずっと高く、「怖いよ……」とすら感じてしまいました。
遠山清彦(公明党/比例九州ブロック)
動画のリンクは以下の通り。遠山清彦氏の部分は9:11からです。13:26過ぎくらいから大きな声が更に大きくなります。
江渡聡徳(自由民主党) 遠山清彦(公明党)《安全保障関連法案採決》平和安全特別委員会平成27年7月15日
https://www.youtube.com/watch?v=aeabtU3Z5-A
ご参考までに、本会議のリンクもはっておきます。
戦争法案を熱弁する公明党 遠山清彦(公明)7/16 衆院・本会議
https://www.youtube.com/watch?v=jtyn1Ym-pr4
9:18頃からは民主党の長妻昭議員の質疑でした。
長妻昭(民主党/東京都第7区)
「安倍総理、今日、強行採決するんですか……本当に、国民の皆さんがこの法案を十分理解されている、説明を尽くされたというふうに総理はお思いでいらっしゃいますか?今日、強行採決を、浜田委員長、するんですか?国民の理解がまだ得られていない中、強行採決というのは到底認められない。今日の採決の撤回を求めます」と切り出されました。
「時間数をいろいろ強調されるんですが、我々ずっと委員会に出ていて本当に感じますのは、質問を十分聞かれていなくて、後ろから出てきた紙をそのままお話しになる」とも。
「法案のデメリットをお伺いしても、それはおっしゃらない。何度聞いてもおっしゃらない。自衛隊員のリスクも上がらない、つまり全部バラ色、全てマイナスはない、いいことずくめの法律。こんな説明を繰り返しているから、国民の皆さんの理解が進まないんですよ」。
「日本の国民の皆さんをないがしろにして、何でアメリカ議会、そこで公約しちゃうんですか。そこから話がおかしくなっているんじゃないのか」。
「そして最も重要なのは最高指揮官の総理大臣が適切な歴史認識を持っているか否か、これが大変重要だというふうに思っているんです……」との問いかけに、安倍晋三は「歴史的な事象について一々私がここで論評することは控えます」と返答。
「間違いということはおっしゃらないんですが。そうしましたら、さきの大戦、我が国が経験した、これはやはり国策の誤り、つまり政策の誤り、間違いだったということはおっしゃることは出来ないんですか?」という問いかけには、「るる申し上げておりますように、我々は歴代の内閣の立場を基本的に踏まえているわけでございます。歴史認識において歴代の内閣の立場を踏まえているということは、引き継いでいるということは、今まで繰り返し申し上げているとおりでございます」と安倍晋三。
「さきの大戦は誤りだったという風に総理は理解しているわけでありますか?自分の言葉でおっしゃっていただきたいんです」と言われても、「従来から申し上げておりますように、歴史認識においては従来の内閣の立場を受け継いでいるということでございます」と返答する安倍晋三。
今、これを綴っていて、先日発表された「戦後70年談話」のことが頭に浮かびました。私は翌日に動画をみたけれども、主語がない上に、曖昧な言葉だらけで、途中でみるのがしんどくなりました。最後には「日本語を話してはるけれども、何言ってるのか、分からんわ……なんで、この人が首相なん?」という思いが沸々と。
以下、動画のリンクです。
安保法案可決長妻昭議員民主党国会中継「衆議院平和安全特別委員会」2015/7/15
https://www.youtube.com/watch?v=9CIeOMdGBHo
9:40頃に「入れ替えです」ということで、私は一旦、退室せねばなりませんでした。持っていた黄色の番号札を返却し、次に黄色の60という番号札を受取りました。
第一委員室からほど遠からぬ待合室のようなところには、モニターが置いてあり、傍聴の順番待ちをしている人達は椅子に座るか、立つかして(椅子は待機している人の人数分はありませんでした)、このモニターで委員会の様子を観察することとなりました。
9:48頃から、民主党の大串博志議員の質疑でした。
大串博志(民主党/佐賀県第2区落選→比例九州ブロック復活当選)
「……さらには、先般私はこれもお示しさせていただきました。一つ一つの条文ごとに、いっぱい議論しなければならない論点がまだまだあるんです。数日間で挙げただけでも87項目ありました。それはまだ今でも、答弁を受けるたびにまだまだわからない点が増え続けている、そういう状況なんですよ」。
「そして、私はこれが非常に気になる言葉なんですけれども、菅官房長官はこう言われていますね。いつまでもだらだらと議論を続けているわけにはいかない、こうおっしゃっている。だらだらとした議論ですか、これが……大臣が、あるいは総理が答弁に詰まられて、この議会、国会の審議が止まったのが104回もあるじゃないですか。止められた時間を全部足すと4時間24分。こんなに答弁に苦しい状況に追い込まれて、すなわち、内容自体が詰まっていない、明らかでない、検討が不十分である、こういったことが明らかになるような議論をしている中で、だらだらした議論なんかしていないじゃないですか。だらだらした答弁をしているのは政府の方じゃないですか」。
「……こういった重要な点で答弁が二転三転されていることに対して、総理自身の反省の弁はありませんか」と問われ、「先ほど来、私の発言を、まさに誤解を生むような形で紹介しておられるわけでございますが……ウンヌンカンヌン」と安倍晋三。
大串委員の質疑の途中、10:15頃に、再度、「入れ替えです」と言われ、再入場することが出来ました。
動画のリンクは以下の通りです。
安保法案可決大串博志議員民主党国会中継「衆議院平和安全特別委員会」2015/7/15
https://www.youtube.com/watch?v=Vc29Vwrbij0
10:25頃からは民主党の辻元議員の質疑でした。
辻元清美(民主党/大阪府第10区)
「総理、これをご覧になったことはありますか。昨日も2万人と言われる人たちがデモを行いました。これは、今、全国のコンビニで20円出せばプリントアウトできるんです。これは澤地久枝さんがお書きになったもので、これを全国の人たちが今プリントアウトして、昨日も20カ所以上でデモが起こっています。この事態をどう受けとめるかなんです」と語りつつ、金子兜太氏が書いた「アベ政治を許さない」の紙を示されました。「それに似たようなものを見たことはあると思います。現物を目の前で、いわば報道等で見たことはございます」と安倍晋三。
「そして、総理は、カフェスタというのを始められました。おとといのカフェスタ、自民党のインターネットで国民にわかりやすく説明するというのが、昨日、削除された。そして、ユーチューブでも非公開画像になったことを御存じですか。理由も御存じですか」と辻元議員。「削除されたというか、これは、インターネット放送の際に、インタビュアーの議員からピースボートについての言及があった、そこに正確性が欠けていたということであります………………」と、ダラダラ話しを続ける安倍晋三。
「総理、今みたいな態度が、国民に、はっきり言えば安倍疲れという言葉まで出てきているんですよ」と辻元議員。
「総理はいつ、1972年、昭和47年の見解や砂川判決が集団的自衛権の行使を、私は認めておりませんが、一部なら認められる根拠になると誰から教えてもらったんですか。いつ気づいたんですか。一回も言ったことがないんですよ、ずっと集団的自衛権の行使のことを言って。いつですか、それをはっきりしてください。5月8日の答弁でも砂川判決のことは言っておりません。いつですか、総理。はっきりしてください」と問われ、「これは、いつですかという私の内面のことについての御質問だと思いますが、そもそも、いわば自衛権があるということについては、最高裁の判決としては砂川判決であるということは常識でございます……」と安倍晋三。
「我が国の自衛隊を後方支援に出して、いわゆる軍人として扱われない、紛争当事国の軍隊の構成員、戦闘員ではないときはジュネーブ条約が適用されないと言っているわけですから、総理の論理であれば、テロリストと同じに扱われても仕方がないということですか。いかがですか。総理です。これは総理の発言ですよ。今日、こんなことも逃げるようで採決するの。堂々とやってください、総理」という問いには、先に岸田外務大臣が返答。「おっしゃるように、我が国が後方支援をするのは、適法な行為を支援するわけですから、武力の行使とは認められません。よって、我が国は紛争当事国ではありませんので、自衛官に対しましてジュネーブ諸条約は適用されない、捕虜として扱われない、それはそのとおりであります」と。
‘自衛官に対しましてジュネーブ諸条約は適用されない、捕虜として扱われない’って、私個人的には何度聞いても「ひぃぃぃぃいい」というお話なんですが、自公民の議員の人やら、その支持者やら、自衛隊員の方々とそのご家族の皆さんなどなど、本当にこの話で平気なんですかね???
自衛隊のイラクでの活動に関する黒塗りの資料について、辻元議員に「委員長、理事会で協議するとおっしゃって、今日に至るまで出ていないじゃないですか。私は、今から休憩して、もう一回理事会を開いて、この黒塗りを全部出していただくまで質問は出来ません。委員長、どうですか」と問われ、「今、全面開示する方向で検討いたしておりまして、委員会の要求に従って回答したいと思っております……」と中谷防衛大臣。
「だめ。全部出してもらわないと、出来ません」と応答する辻元議員に対して、「私とすれば、このまま審議を続行していただいて、検討させていただきたい、このように思います」と浜田委員長。
「侵略戦争に絶対日本は行かないんですかという質問をされて、日本が侵略戦争に加担することは絶対ないと総理は言い切っています。しかし一方で、侵略戦争の定義を聞かれて、侵略戦争の定義については国際的にも定まっておりませんとか、国と国の関係において、どちら側から見るかということにおいて違うわけでございますと答えているわけですよ。侵略戦争には絶対行かないと一方で言い、侵略戦争は見る側によって違うから定義もわからない。あなた、どうやって、侵略戦争をしないかどうか、あなた自身が判断するんですか、お答えください」と辻元議員。「国際法的に定義が定かでないというのは、これは政府として一貫している、答弁が一貫しているわけでございまして……ウンヌンカンヌン」と安倍晋三。
「総理、過去の自分の国の戦争について国策の誤りかどうかも言えない、そんな人に将来の武力行使について判断できるかということを国民は感じ取っているんですよ」と辻元議員。
以下、動画のリンクです。
安保法案可決辻元清美議員民主党国会中継「衆議院平和安全特別委員会」2015/7/15
https://www.youtube.com/watch?v=E_Uwp054xeg
10:50頃、「入れ替えです」と、再度、退室するようにと促されました。退出時に黄色の60番の番号札を返却。モニターの左横に座って、委員会の様子を眺めていると、少し離れたところから、「時間的に可能かどうか分かりませんが、もう一度、傍聴を希望される方は、番号札を……」という呼びかけがあったので、もらいに行きました。受取ったのは、青色の69番でした。
この日は幾つかのグループの方々が傍聴にいらしてたようで、昨日とは違って、人の出入りが激しかったです。私はモニターの直ぐ横に座っていたのですが、ふと、首を回すと、SEALDsという白文字の入った黒いTシャツを着ている男の子達が3人か4人いました。この時点ではマイクを握ってはいなかったものの、国会前の抗議で撮影とか、交通整理をしていた人達で、私は彼らの顔には見覚えありでした。「そうか、傍聴にも来てはるんや……」と思い、また、感心。
10:50頃から、維新の党の下地議員の質疑が開始されました。この人の質問はネットで聞いていたけれども、「とっとと自民に戻ればエエのに……」というものが多かったです。
下地幹郎(維新の党/沖縄県第1区落選→比例九州ブロック復活当選)
「……この110時間の審議を聞いている中で、私は大きな分岐点が二つあったと思うんです。一つは、憲法審査会において憲法学者の方々がこの法案を違憲と言ったときに、やはりこの委員会の雰囲気が変わりましたね……二つ目は、自民党の勉強会での百田発言。これはこの委員会でも総理も陳謝なされて処分もなされてとありましたけれども、あの二つの出来事が私はこの委員会において物すごく影響を及ぼしたなというふうに思うんです。この二つがまだ解決されていないんですよね」。
「私たちは、合憲か違憲か、そして領域警備法の問題、そしてPKO、国際協力の問題について三本の法律を出させていただきましたけれども、この独自案を出すときにもなかなか党内においてもやはり難しいところがありましたよ。なぜかというと、今政府が出している法案がなかなか国民の理解が得られない、なかなか世論調査を見ても数字が上がってこない、こういう中において独自案を出すことは政府案をアシストすることになるんじゃないかという声が党内においてもいっぱい出てきました……」。
以下、動画のリンクです。
安保法案可決下地幹郎議員維新の党国会中継「衆議院平和安全特別委員会」2015/7/15
https://www.youtube.com/watch?v=KnrfBGxOgf0
11:23頃から、維新の青柳議員の質疑が始まりました。
青柳陽一郎(維新の党/神奈川県第6区落選→比例南関東ブロック復活当選)
「本日、この重要な安保法制が採決されるのではないか。しかも、委員長の職権で採決するということを決められたということでございます……ぜひ、採決するというのを再考していただきたいと思います。委員長、どうでしょうか」と青柳議員。「今、私がお答えするあれではございません。この質疑が終わった段階で判断をさせていただきます」と浜田委員長。
「中谷大臣の御地元、まさに御地元である高知県馬路村の議会は、全会一致で法案の制定中止を決議しています。中谷大臣の御地元です、全会一致です、制定中止を求めている」と青柳議員。「その後、村長さんともお話をさせていただきましたけれども、地方には地方のさまざまな御意見がある、また議会でもそういうような決議があるということは承知をいたしておりますので……」と中谷防衛大臣。
安保法案可決青柳陽一郎議員維新の党国会中継「衆議院平和安全特別委員会」2015/7/15
https://www.youtube.com/watch?v=NKxw6PjBfCY
11:40頃から、共産党の赤嶺議員の質疑が始まりました。
赤嶺政賢(共産党/沖縄県第1区)
「イラクでの陸上自衛隊の活動の教訓をまとめた行動史、中谷大臣は提出するとおっしゃりながら、いまだに全面開示された資料は提出されておりません。いつまでに提出をする予定ですか」と赤嶺議員。「ただいま、委員会の求めに応じまして、全面開示できるように準備をいたしております。委員会の決定に従いたいと思っております」と中谷防衛大臣。
「大臣が出す方向で検討すると言っているのを、言論の府である委員会の理事会がこれは出しちゃいけない、そういうような話になりませんでしょう。だったら、今から理事会を開いてくださいよ。それでやってください」と赤嶺議員。速記を止めた後、「では、資料を出させますので、そのようにいたします。出すだけは決めます。どうぞ、赤嶺先生」と浜田委員長。
「今、委員長の御発言は、委員長として資料の提出を、出すことを求めたという理解でよろしいわけですね。それでは……今持ってきてもらうということでありますので、ちょっと待ちたいと思います」と赤嶺議員。
「陸上自衛隊だけではありません。航空自衛隊の教訓資料もあります。提出を求めていますが、これも提出されておりません。この航空自衛隊の資料はいつまでに提出するんですか」と赤嶺議員。
11:55頃、赤嶺議員の質疑をモニターで観ている時に、衛視の人が私達に向かって、「強行採決の時には、(傍聴の)入れ替えはしませんので……」と宣言しました。
それを聞いて、「今、なんで、‘強行採決’って言葉が議場の外にいる貴方の口から出てくる訳?委員会の中では一応、色々言ってるけれども、やっぱり、何が何でも今日‘強行採決’って、昨日から決まってるってことなんやね」と、相当ムカっときました。まぁ、衛視の人に向かって怒ってみたところで、仕方がないのですが。
12:10頃、「……日本が提供した弾薬を使って米軍が人を殺傷することになるわけです。これが武力行使との一体化でなくて何なのか。これが許されるというんだったら、一体化の議論など全く意味は持たないということになってしまいます。これまでの議論を根本から解明されないままに質疑を打ち切ってやることについては、私は反対であります。そこで、委員長に提案をしたいと思います。今日の議論を通じても、資料もこれからであります。審議は尽くされていません。審議を続行すべきであります。17日金曜日に委員会を開き、本法案の審議を行う動議を提出いたします」と赤嶺議員。「ただいまの赤嶺政賢君の動議に賛成の諸君の起立を求めます……起立少数。よって、動議は否決されました」と浜田委員長。
その後、続けて「この際、お諮りいたします。ただいま議題となっている各案中……」と、強行採決。
野党がプラカードを挙げて抗議する中、自民議員がコソコソと賛成討論。
私達は、この時、委員室での傍聴は出来なかったので、皆でモニターを睨みつけていました。「自民党感じ悪いよね」と書かれたプラカードがモニターの画面を横切った時には、皆、一瞬だけ笑いましたけれども、後は、皆さん、静かに、でも、怒り沸々といった感じでした。
12:25頃、散会。
以下、動画のリンクです。赤嶺議員の、落ち着いていらっしゃるけれども、怒りの込められた質問(大声で怒鳴ればいいというタイプの対極)から、強行採決、浜田委員長退室の場面まで記録されているので、お時間が許せば、ご覧になると良いと存じます。約30分。
戦争法案 赤嶺議員の質問/強行採決
https://www.youtube.com/watch?v=sLqSY7wQElU
因みに、この日、何度も話題となっていた「黒塗り」の資料は、強行採決の数時間後に公開されたとのこと。
<完全公開>陸上自衛隊の内部文書の「完全版」:強行採決後に防衛省が提出しました
http://www.kiyomi.gr.jp/blog/5969/
NHKはこの日の特別委員会の中継もしなかったとのこと、友達から聞きました。
参院の特別委員会の傍聴記も書いて、衆院のものと一緒にお送りするつもりでしたが、衆院のものだけで、大変長くなってしまったので、一旦、ここで終了して、この続きは、「今からでも出来ること」とあわせて、(その3)とし、後日、お送りさせて頂きます。
これをお仕舞いにする前に一つ。「『プレッシャー傍聴』と言うけれども、本当に、委員会に出席している面々にプレッシャーを与えられるのか?」とお思いになる方もいらっしゃるでしょう。衆院の第一委員室に関しては、上記で説明したように、傍聴席はバルコニーの後方に設けられているので、傍聴席から下の様子を観察することは出来ても、答弁している人達が頭上に設けられている傍聴席の方を見ることは「恐らく、殆どないやろうなぁ」とは思いました。
参院に関しては、追って詳細を書き送りますが、傍聴席が議場と同じ階にあり、また、答弁する人は傍聴席の方を向くような角度で起立するという設定になっています。(そういう位置に演台とマイクが設置されています。)ですので、傍聴席の後方が立ち見の人達で一杯となった場合には(2013年の特定秘密保護法の時はそうでした)、答弁している人達の目に、背景としてではありますが、その模様は見えるはず。あと、この委員室(第一委員室)には出入り口が二箇所あるのですが、その内の一箇所は傍聴席の後方右手(演台に向かって右手)に位置しています。
特別委員会の委員長(今回は自民党の鴻池議員)は、定期的に15分ほどの休憩をとられるみたいで(休憩中は別の人、特別委員会の理事が委員長の代理を務めるみたいです)、委員長は委員会中の退室入室に際しては、傍聴席の横と後ろを通って出入り口へと行かれます。特別委員会の委員、並びに、委員の後方にて見学している国会議員も然り。入退室に際しては、二箇所の出入り口のどちらかを使用するので、傍聴席側の出入り口を利用する場合には、傍聴席のことがチラリと目に入るはず。(ガラガラの時には全く気にならないでしょうけれども、マスコミもあわせて、立ち見で一杯という時には、「多いな、今日は」くらいの事はよっぽどの鈍感な人以外は感じるはずです。)
私個人的には「委員にプレシャー云々」というよりも、自分の物の見方が変わった方が大きいというか、収穫でした。ネットの中継には、答弁している議員とその背景の狭い範囲しか写りませんが、実際に傍聴しているともっと広い範囲のことが観察出来るので、「こんなところで拍手してんの、誰?」とか「この野次はどこから??」というような事も見て取れますし、アホな答弁を聞かされた後には、「この人、何者?」と思って調べるし、また、「このアンポンタンのことは、絶対に忘れんとこう」という誓いも立てられます。
少し前に「いじめ」の件で話題になった自民党議員のうちの一人は、中川雅治議員なのですが、この人、特定秘密保護法の時の参院の特別委員会の委員長でした。
http://mainichi.jp/select/news/20150808k0000m010078000c.html
8月11日には、夏休みということで、お子さんの姿も見受けられました。衛視の方に「今日はお子さんがいらしたけれども、何歳以上なら傍聴可能なんですか?」と問うたところ、「概ね、十歳です」というお返事でした。